ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< June 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 動機 | main | 型づけも終盤。 >>
2008.03.11 Tuesday

観客の想像力

二口さんが即興の練習の中でよく「それでは観客にすべて先が読めてしまう。」という指摘をします。「観客は想像しながらみるものだから、それでは(観客にとって)もうわかった」になってしまう」と言うのです。こういわれるとおそらくピンと来ない人も多いと思うのですが、単調なやりとりが続くと観客はそのごの展開が読めてしまって、退屈してしまう。先を予想させないような展開をしてゆく(次々にことをおこそうとする)意識が必要なのだということだと思います。
実際演技をしてみると、次々に新たな展開をしてゆくこと(そういう意識を持続すること)はなかなか大変なことです。つい目先のやりとりに精一杯になってしまって、気がそうしたことまで回らないのです。ことを楽に終わらせたいという無意識の心理が働く場合もあります。演技は観客の為に行うことですから、観客によってその行動が規定されてると言ってもいいと思います。しかし、こうした練習をしていないと、ついつい役者がやりやすいような演技に流れてしまい、それが癖になってしまう恐れがあります。自意識の強い方にそういう演技者が多いように感じますが、そうした演技への問題意識が無いと、ひとりよがりの演技から抜け出せなくなってしまう恐れがあります。ともすると演出家からのダメ出しの意味が理解できない(頭ではわかった気になっていても、演技の変化を伴って実現できない)硬直した演技者になってしまうのです。それは役者にとっては絶望的な事態です。それに、こうした癖が一度つくと、治すのは大変です。ですので、最初は何のことだかわからないかもしれませんが、このような練習は大切なのです。観客の気持ちでよく演技を見つめ、二口さんの指摘によく耳を澄ましてゆくうちにだんだんわかってくると思います。むしろ、台本を使っての練習はこうしたことがしっかり理解できてからで、全く遅くはないと思うのです。
二口クラス080311
コメント
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Powered by
30days Album