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2006.11.29 Wednesday

嘆きの壁

壁に手をついて、人々がぶつぶつ思いをぶつけているのは、さながら嘆きの壁のようです。
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もちろん、これは今日のエクササイズの1シーンです。
前回と同じテキストの中の「言いにくいセリフ」に対してのアプローチを試みています。その台詞を言う時、壁を押してみる。いろいろに壁を押しながら、身体の感覚から言葉を導きだす訓練です。
動きと言葉を連動させることや、言葉をしゃべるより声が出るかどうかを意識すること、またまず身体を「入れる」そしてそのからだを言葉につなげる、といった指示が出されます。受講生からは、「言葉を発している時に違和感があるかどうかがわからない」「つい惰性で壁を押してしまう」といった感想も聞かれたように、今ひとつピンと来なかった人もいたようです。
 内田さんのレッスンで一貫して取り組んでいる「リアル」の獲得の基本となるのは、身体が嘘をついていないかということだと思います。どんな身体でその言葉をしゃべっているのか。そこに俳優は自覚的でなければならないし、例えばモノローグなど自分自身である感情を作り出さなければならないような場面においては、セリフをしゃべる口先の変化に流されず、身体の変化で演じることが演技に緊張と、リアリティーを生むということだと思います。たとえば今日の訓練の本質は、言葉を発するのは簡単だけれど、意識の向けどころは言葉ではなく、身体であることを実感することにあります。身体を実際に(むりやり)変化させて、その感覚から生まれた声でその台詞を読んでみる。そこからでてきたものを感じ、その感覚を大切にしてゆくことが、「リアル」の獲得に繋がるということではないでしょうか。
 最後にテキストで使ったセリフが、一流の俳優によって実際に演じられているシーンをVTRで見たときに、受講生からは「頭でわかっているんだができなくて悔しい」といった意見も聞かれました。「それができるようになるためにここにいるんだから」と内田さん。まさにおっしゃる通りです。
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