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2006.10.07 Saturday

インタビュー

2006年5月からラボに参加され、5月〜8月まで二口大学さんのクラスを受けられた、増田裕理さんにお話を伺いました。
-劇研アクターズラボを始めたきっかけは?
個人的にいうと、何で演劇をずっと自分がやりたかったのか知りたくて。

-ずっとやりたいと思われていたんですか?
はい。でも、そう思いつつも人の輪には入れなかったりしたままずっときてしまって、でも気持ちはずっと持っていて、そうしてやっと今ならできそうと思ってきたんです。

-演劇に対してどんな魅力を感じていましたか?
小中学生くらいの頃、とても好きな外国の俳優さんがいて。そして高校生くらいから映画にどっぷりはまって、絶対にハリウッドに行きたいとか。でも劇団にも入らないし、見ることでぐっと入り込んでいって。高校生くらいの時は直感的に演じたいっていう思いもあって、でも劇団とかには入りづらくて、気持ちはあったけど、最近まではなんだか薄れてきていたんです。そういった時に、なんか色々ないやなこともたまたまかたまってやってきて、う?って思って、自分のおかれてる環境を少し変えないと、という思いでラボを申し込んだんです。

-じゃあそんなふうにしてラボに入って、どうでしたか?
今回の二口さんのクラスは、演劇を演じれるようになる?っていうのではなくて、自分を表現することとか自分を知ることとか、直感的にああこれは自分に必要やなぁって思っていて。自分のこういうところが見えて、ああすごいなぁって、ラボの後、家に帰ってからよく思い返しています。
???????

-最初に来られた時はなんだか元気がなさそうな感じを受けたんですが、やっていくうちに、どんどんきれいになっていくというか、いきいきしていくのが目に見えて現れていたから、それに私は本当に感激してしまって、それで、今回増田さんにインタビューをお願いしたのですが、たとえばご自分ではどんなところが変化されましたか?
自分で変わったとしたら、やっぱりすごく個人的な夢みたいなことになっちゃうんですけど、なんか漠然と、向こう(海外)に行きたいとかを思っていて。ずっと高校生くらいの頃から映画が心のエネルギーみたいになっていて、ある意味現実よりそっちにすごく仲間がいるような気がして。作品を見ても、インタビュー記事を読んでも、通じる、わかるところがあって、私の家族はここにいるぞって思っていて。でも、それなのに行動に移せない自分がずっとひっかかってたんですよ。なんで怖いんやろう、なんでできないんやろうって思いながら。それが、この年になってラボに行けただけでも、自分にしたらやっと本当にやりたいと思っていたことに一歩踏み出せたっていう安心感がすごくあって。

-実際ラボに参加してみて、よかったところはありますか?
二口さんにはそんなそんなに意図としてされてないかもしれませんが、本当に、自分のために用意されたような、個人的に心理状態と身体の関係とかはとても役に立った。ラボの前に習っていたヨガにも通じるんですが、今までとても心理的なことで悩んだり考えたりしていたんです。たとえば、ラボの中でやったような、「一人がただ歩いて、それを見ているほかの人が、何を考えてどんな感情を持ってその人が歩いていたかを言う」というワークで私は、いつもの悩んでる自分のままに歩いたんですけど、みんなの捉え方はぜんぜん違って、ああなんやこんなもんなのか、そんなに気にしなくていいんやって。そして、みんなが歩いているのを見た時は、「晩ごはん何にしよう」とか「あれ人に頼まれたけどちょっといややなぁ」とか「どこに何を買いに行こう」とか、暗いとか以前の明るい感情をいっぱい持っていて、私には本当にそれがなかったんですよ。もう一度自分の歩く順番が回ってきても、なくて。みんなの感情の種類に驚いて、いかに自分が囚われているかっていうことが、すごい発見でした。

-やっぱりそういうことに気づくと、はって思って何かしようとか思います?
そうですね。何も支えがなくて歩いていたのが、少し支えの棒ができたような感じです。

-二口さんのワークは、その人の本当の部分を引き出したり、気づかせたりする仕掛けが用意されているようなところがあって、それはすごいなぁと思って見ていました。増田さんに限らず、本当に皆さんがだんだんとほぐれていっていて。
そうですね。無意識に普段自分がいややなあって思ってる面が再確認されて、けっこうしんどかったりもしたんですけど、でもやっぱりそれは必要な過程な気がして。二口さんに、そういうことを話したら、「全然この目的のためにやっているっていうことはないんですけれど、必要な気がしてやっている、ただそれだけ」っていわれていて、ああすごいなって思いました。


-今は他のワークショップを受けられているそうですが、やっぱりラボを始めたことが積極的に参加できる原動力になりましたか?
そうですね。ラボをやってみて、私の場合、ばーんと演じるより先に、まずはもっと自分を掘り下げていくことが今は必要だと思って、そういうワークショップに参加しています。二口さんの時にもやったような、即興をするワークでは、いきなり自分を出さないといけなくて、しんどいことはしんどいけれど、何かやりがいがある気がすごくします。ある時点を越えたら気持ちいいんだろうなあって。

-これから具体的にどんなことをしていきたいですか?
今は、自分がこうしたいっていうよりは、今やっているワークに必死でとてもそこまではいっていないんですが、たとえば役者さんを目指すための本格的な演技のワークショップとかを今の私が受けたらどうなるのかなって思います。二口さんのワークでやった即興芝居の中で、私は引っ越してきた町工場の工員の娘だったんですが、「そんな立場になったことないからどうしたらいいんでしょう?」って二口さんに聞いたら、「増田さんのままでいいです、そうじゃないと意味がないと思うんです。」っていうことを言われて。私が高校生くらいから憧れていた役者っていうのは、自分の中の演じたい!っていう欲求さえあれば、そのパワーでなりきれるものなんじゃないかって思っていたから、二口さんに言われたような普段の自分のままでそれがここに来たらどうするかっていう考えは初めてで、ああそういうのもあるのかと思って。逆に言えば、やっぱり演劇って自分を知らないとできないんだなぁっていうのを発見しました。

-そうですね。私もそれはラボの中で再発見しました。でも、あの即興芝居は、最初はぎくしゃくした感じだったのに、だんだんとワークで身体がほぐれてお互いにも慣れてきたら、その人それぞれの味が浮き彫りになっていって、最終回にやったのとかは本当におもしろかったです。では、増田さんがこれからやりたいことは?
今までは、自分のために外に向かってエネルギーを発せられていなくて、内側ばかり掘っていたので、やっぱり外に向かって進みたい。そういう行動を起こした上で、また内側を見てみたいです。しんどいかもしれないけど、今は一歩一歩大事にかみしめながら、自分の今の背丈にあったところでがんばりたいなって思います。

-ぜひ演劇を続けて、それでもってどんどんすてきになってもらいたいなって思っています。ありがとうございました。
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