インフルエンザの影響で休講になった分の補講が行なわれました。
通常、火曜日に行なっているクラスを特別に土曜日に行なうことになりました。できるだけ全員のご都合があう日に設定したのですが、それでもご都合つかなかった方ごめんなさい。
今日はいつもの平岡さんのクラス同様、テキストを使った練習が行なわれました。
今回教材にしているテキストはイプセンの『人形の家』です。30代以下の若い方にはほとんどなじみのないテキストだと思います・・・。たぶん。
翻訳劇特有の長いセリフ、そして現代日本の文化とは違う文化背景に基づいてのやりとり。それらを平岡さんは現代日本人にも共通する人間関係から読み解き(こういうと読解の練習のように取られがちですが、俳優が演技するための、演技ガイドとして読むと言った方がいいかもしれません)演技として立ち上げる際のひとつの起点にしようとしています。
まずは関係がとれること、(セリフがそう流れるような関係をイメージできるといったほうがいいかもしれません)この関係性のイメージというのが実は大変くせもので、これは関係を取るということが、非常に緻密に自覚できていないとできないことです。それは頭でわかっているというより、相手に対してどのような身体の感覚を持っているか、ということが身体感覚として具現化できないと、演技として表現できないことだと思います。ず〜っとこのブログで書いていることですが、わかっていそうでわかっていないこのことが、読む以前に非常に難しいことだと思います。(どうもわたしはそのへんわかっていないかも?という方は平岡さんによる夏の補習をおすすめします。詳細は
こちら)
また、ことばが日常使う言葉でないので、日常の「わたし」と役柄との間に溝があり、その溝を埋めるのに役者さんは苦労しているように感じました。
俳優が演技の中で行なわなければならない作業は実に複雑なことのように思います。セリフさえ覚えればできたような気になりがちですが、もちろんそれはそうではありません。おそらく、今回の平岡さんの講座を受けていても、「ピンと来る」ことや「身に付いた」感覚は薄いのではないかと思います。しかし、大切なのは演じるよりも「観ること」によって、求められている演技の理想の姿をイメージすること(できること)だと思います。演技は、単純にこれだけできるようになればOKといったことは無いと思います。簡単そうでなかなかできない、高い理想に向かってぜひ頑張ってほしいと感じました。